- 304 名前:うちゅー 投稿日:2002/11/21(木) 03:45
- きるミー?
「なんだ智、こんな誰もいないとこに呼んで」
「たまにはまあ、雰囲気でも出そうと思ってなあ。最近やってないし」
「あ……ああ。そういうことか」
「じゃあいくぞ、プリーズ、キル、ミー」
「……はあ?」
「だから、プリーズ、キル、ミー」
「あのなあ」
「あれ? なにかおかしい?」
ばこん。
「殴ることないだろー!」
「あ、すまん。つい条件反射で」
「あー、よみのせいで雰囲気ぶちこわしだ」
「壊したのはおまえだ! キスミーが正解だろ!」
「あれれ? あはは……めんご」
「死語だゴルァ」
「あ…………よみ……」
「…………」
「…………」
「ふう」
「けっきょく私が逆によみに襲われたってわけかよ」
「なんだとこのバカ。むりやり戻すにはこうするしかないだろ」
「へーいへーい。どうせ私には雰囲気作りは無理ですよーんだ」
「じゃあいくぞ、次の授業がはじまる」
「……なんだかんだ言って、好きなんだよねえ」
「なにか言ったか?」
「いえいえ。なんでもありませーん」
- 324 名前:うちゅー 投稿日:2002/11/26(火) 13:19 ID:???
- ・バナナ・
「ちよちゃんの好物はなんだ! フカヒレか?」
「……ミートボール」
「うわ! 子供がいる」
「子供じゃありませんー」
「こっどもー♪ こっどもー♪」
「じゃあ智ちゃんはなにが好き?」
「おっ、私か? ……バナナかな」
「わっ、バカがいる!」
「なんだとよみー。いきなり割り込んで」
「いやだから猿……」
「猿って、ひどいぞよみ! よみも好きなくせに」
「え?」
「バナナに決まってるだろー!」
「あ……おい、待て。そういう意味で言ったのかきさま」
「なんだとー。好きなものだろ! 当然だろ!」
「え? あれ? あの? なに言っているんですか?」
「だからちよちゃん、食べるんじゃなくてー」
「バカ智、大声でいうな周囲が見てる!」
「なんだよー。教えてくれたのよみじゃないか」
「うわーうわー!」
ばこんっ。
- 415 名前:うちゅー
投稿日:2002/12/22(日) 03:06 ID:qsgok9e.
- 狙ってた (アニメ版)
体育祭だー! ゆかりちゃんにジュースを奢って貰うのだ。
あー、おまえらなんでもう飲んでるんだー?
よみまで! 裏切り者ー。あ、よみの口が、
あの缶と触れている。ごくりっ……私はあれになりたい。
私はジュースの缶になりたい。あの小さな小さな、
ほとんど誰にも顧みられることのないちいさな缶に。
空き缶になれば捨てられ、潰されるだけ。
だけど人一倍頑張っているささやかな与えられた役割を黙ってこなす、
がんばりやさん――
って、なにブンガクやってんだー! おもいっきりパクリだし。
- 416 名前:うちゅー
投稿日:2002/12/22(日) 03:07 ID:qsgok9e.
- それはいいとして、ふふふ、あの缶を奪うぜ。これは黒日記。
あー、よみちゃんと間接キッスしたいねん。これはボケ日記。
だ、か、ら、人で遊んでんじゃねーよ貴様! え?
なにが貴様かってよく分からないけど、とにかく私はともちゃんなんだー!
はあはあ……体の自由を回復しました。ばんざーい、ばんざーい、
独立ばんざーい。独立記念に粗品をプレゼントします。
どういう粗品かというと、それは強奪能力です。
- 417 名前:うちゅー
投稿日:2002/12/22(日) 03:08 ID:qsgok9e.
- おおお! 強奪か! そうだ、秘かによみに恋している
純情可憐なこの私が、いまの好機を逃すのは人類にとっての大損害なのだー!
私は滝野智、暴走女子高生! いざゆかん暴走の彼方へ、
そしてラズベリーヘヴンならぬ百合ヘヴンを建国するのだ。
私がイザナギ、よみがイザナミね。やっぱ攻は私じゃなきゃだめでしょう。
イメージ的には意外と受も似合いそうだけど……
うーん、ちょっと思い返すと、百合ヘヴン、ってダメダメだねえ。
百合って英語でなんていったっけ? 忘れちゃった。
よし、下を変えよう。百合天国ー! ゆりてんごく……
さすがの私もこれはセンスが悪すぎて受け付けませんねー。
- 418 名前:うちゅー
投稿日:2002/12/22(日) 03:09 ID:qsgok9e.
- はっ! いけないいけない、さっさと暴走しないと。
いまから暴走しまーす! 3、2、1、ゼロ! だー! 奪った!
よみの目がつり上がった! あーん、その目がいいのだよチミ。
飲むぞ、みーんな飲んでやるぞ。ちよちゃんと大阪が驚いた顔をしてるぞ。
でもこれが私の正体なのだー。ふふっ、これからは公然と
百合になるしかないのかねー、よみさま?
……あれ? ちよちゃんも大阪も、どちらかというとあきれた顔してるぞ?
衝撃の間接キスを目撃したというのに? どうしてかな?
それほど色気ない? あー! 私が物欲――じゃなく、
食欲にかられたと思ってるだろ! ちがーうぞ! その目はなんだー!
バカだと思ってるだろ! ちがうぞ、いまのは色欲なんだ、
崇高な純愛の物語、美しき系譜の1貢(ページ)だったんだ!
……信じてくれよなあ、バカじゃない、バカじゃないぞー。うわあぁぁーん。